自分語り122
ニコニコ動画はネット文化の「ケータイ小説」 その1

2008年9月 8日

(※その2以降の後編に合わせて読みやすく改稿する場合があります、その場合はその2で告知します。)




【洋楽アーティストの無料公開企画】

  • Coldplay 一曲買ったら一曲無料キャンペーン
  • 記事にするのが遅れたため恐らくもうキャンペーンは終わっていますが、
    Coldplayが一曲買ったら一曲無料というキャンペーンをやっていました。

    COLDPLAYの最新シングル"Violet Hill"無料配信が24時間で驚異の60万ダウンロード突破

    Coldplayですら60万でこの扱いです。こういう数字が出るとニコニコ動画のデイリーランキングなどで80万の閲覧数を誇る動画が、如何に化け物のような存在かわかります。








    【ニコニコ動画→デビュー】

    こちらはlivetune kzさんの代表曲「Packaged」です。DENPA!!!で共演させて頂きました際も、パッと見てわかる程の固定ファンが多数おり、この度victorよりメジャーデビューしたところオリオンデイリーランキングでは3位、アマゾン音楽ランキングで現状(発売直後はもっと凄かったはず)12位に達しています。


    こちらは同じくニコニコ動画で大変人気を博したらっぷびとです。こちらは「ウマウマできるトランスを作ってみた」シリーズでお馴染みのEXIT TUNEからリリースされます。

    どちらもニコニコ動画を出発点として、再生回数ランキングで上位を獲得し、最終的に企業リリースして大人気という流れになっています。私はこれを見てケータイ小説を思い出しました。

    もしかしたら、ニコニコ動画はネット文化の人々にとっての「ケータイ小説」にあたる存在なのではないでしょうか?








    【ケータイ小説が出版業界に起こした「ページビューからの販売数予測」という革命】

     本田透の著書に「なぜケータイ小説は売れるのか?」があります。この中の記述に、今まで出版業界というものは有名作家であれ新人作家であれ、「出してみるまでは売れるかどうかがわからない」という鉄則があったそうです。鉄則と言いますか考えてみれば当たり前のような気がします。しかしそれをケータイ小説を変えてしまった。ケータイ小説ファンの殆どは対象のケータイ小説をある程度もしくは全て読んでからケータイ小説文庫を買います。

     そのため、ケータイ小説のパイオニアである「Deep Love」の著作者は、徹底して文庫それ自体が「ファングッズ」であることを意識し、メジャー出版社による「小説向きな文章に書き直せば出版してやるよ」という催促を無名アマチュア一作家でありながら頑なに拒否し続けました。そして最終的にメジャーとはお世辞にも言い難い出版社から「ケータイ電話とほぼ同じ改行」「ケータイ電話と同じ横書き」、そして「グッズとして楽しめる過剰に豪華な装丁」で「Deep Love」を出版して、驚異的なセールスを獲得しました。結果、数多くのケータイ小説家が産まれ、第二次ブーム最盛期(恋空)にはその年の年間売上ランキング上位5位を殆どケータイ小説が埋める結果になりました。

     結果、ケータイ小説が出版業界にどのような革命を起こしたのか、本田透は著書内で、今まで出すまで分からなかった売上予測を、ページビュー数から予測することを可能にした、と述べています。簡単に言うと人気ランキングの上から順に文庫化し、上位の作家程多く出版し、下位の作家程少なめに出版し、実際にその通りの売れ行きを実現したそうです。

     これって今ニコニコ動画が音楽業界に起こしつつあることではないでしょうか?








    【ニコニコ動画による「再生回数による販売予測」】

     そして実際、livetuneのkzさんの人気はちょっと尋常なものではありません。しかし「上位からの販売予測」と言うにはあまりにも実例が少なく、それ以外にもかなり問題が多いので単純に比較することが出来ません。ちょっと実際のニコニコ動画歴代再生数上位ランキングを見てみましょう。




    その2へ続く

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