他人語り7 - ピロシキ+の超ハイクオリティアニメーション

2008年11月 7日 | トラックバック(0)

【事】

●「ピロシキ+」の超ハイクオリティアニメーション
よもやこのような形でフラッシュが再評価されるとは思いもしませんでした。しかしもはや当時のようなギコ猫AAにちょっぴり面白い空耳が乗っていれば話題になるような、そのようなレベルとは程遠いハイクオリティな世界での鎬の削りあいになっているようで、ちょっとこの人の作品なんかは凄すぎてついていけません...

特に「エピデミク・ガール」が驚異の出来映えで、フラッシュなので特定のループポイントで動画を一時停止しても映像が動きます。そしてユマニテ、なんですかこのアイデアは、凄まじい、これは凄まじい!数が多いですが少なくとも上3つは是非とも見て欲しい出来映え
ピロシキ+ブログ




●その他の作者による ニコニコ動画のハイクオリティアニメーション

●ついでなのでニコニコ動画のアイデア賞








【絵】






【本】

タイトルを見ただけで、ファンなら口もとに笑みを浮かべてしまうであろう、漫画家、山本直樹初のエッセイ集。内田春菊との対談も挟み込みで収録している。

著者の漫画作品に近い気配を醸し出す日記「武蔵野緑地帯潜入記」。テレビや漫画や自分について読者に呼びかけているようで独り言のような文体で語る「思想の科学」誌での連載。早川義夫やフランク・ザッパら著者のアイドルの人物像を描き出す人物論。「太陽」誌に連載されていた映画論。どれも読みごたえは十分である。もちろん、文章でも山本直樹らしい痛快なユーモアは全開。しかも、漫画のように抽象的表現が使いにくいぶん、著者の真摯な執筆姿勢がくっきりと浮かび上がっている。

どの文章にも共通して言えることだが、著者は自分自身の中にあるどうしようもない気持ち、はずかしい本性から目をそらさず真正面から見据えて書いている。それが大前提としてあるため発言に嫌みがなく、あとがきの最後の2行まで実に痛烈で的を射ている。視点がひねくれているからこそ、逆に世間がふだん隠して気づかないふりをしていることをまっすぐに看破してしまうのだろう。

だから、文章になっても山本直樹はどこまでも山本直樹だ。ファンには楽しめること請け合いだし、物事の表面に惑わされず内面をのぞきこむことのできる人にも、強くおすすめできる1冊だ。(横山雅啓)

山本直樹のエッセイ。

テレビ中毒になった話が前半は中心ですが、途中から現れる当時まだ出現したばかりのデジタルアート、というかタブレット形式のデジタル作画に対する偏見のない素朴な疑問のぶつけ方が非常に面白く感じます。

また、昔は音楽家を目指していたそうで、「自分にはリアルタイム性がない」といくらでも書きなおすことの出来る非リアルタイムな漫画の世界に突入したものの、結局のところ作画というもののリアルタイムなリズムが求められるものなのだと気づくという下りは特別面白く。

特に、その後音楽業界に打ち込みが登場し、リアルタイム性を失ったことに対し、「打ち込みが登場するとわかっていれば音楽でも...」と嘆いているのがまた面白い。そして実際私達打ち込み音楽家からすれば、結局打ち込み作曲もリアルタイムな作業であることが否応なくわかるものであり、たまたま山本直樹が興味を持っていた第二世界が私達の世界とリンクしていたため面白い体験が出来ました。

ある種の専門家が別の専門の世界を見たときというのはこのように見えるものなのですね。只、途中からテーマ無しの再録中心に移ってしまい、私はもうちょっと主張が読み取りやすい内容が読みたかっただけにちょっと残念。

「現代アートの世界はよく分からない」という方も多いのではないでしょうか? とくに、その「価値」がどこにあるのか、それがどのように値段に反映されて「商品」になっていくのかは、とても見えにくいものです。
本書では、数々の若手アーティストを発掘し、日本発の新しいマーケットを築いてきた著者が、豊富な経験をもとにそれらをわかりやすく説いています。
とかく近寄りがたいこの業界のシステム、現状、展望が、非常にわかりやすく説明されていて、たいへん面白かったという声を多数いただきました。とくに若い読者から熱いご支持をいただいています。
アーティストになりたい人、ギャラリストなどアート関係の仕事に就きたい人、アートで儲けたいと思う人、アートを見るのが好きな人、みながそれぞれに何かを得ることができる一冊です。

現代アートビジネスの基本を素人にもわかるようにシンプルかつ具体的に説明してくれています。

そしてやっぱり日本のアート業界への批判もあり村上隆の商法を客観的に説明したりと、なんとなくそうだろうなぁという感じの本。

しかし読んでいくうちに不思議に感じるのは、現代アートビジネス業界では当たり前と言える、「対象が唯一無二の芸術品」という価値観。

美術作品をコピーすればそれは贋作であり、ちゃんと許可をとっているものであってもレプリカという扱いになります。そんな彼らの世界からすれば当たり前のものも、私達のような複製芸術の世界にいる人間からすると、「その価値観は一体どこから産まれてくるのだろう?」とかなり不可思議に見えます。

勿論アートビジネス入門書にそんな概念を言及するスペースを与えていればテーマそのものが狂ってしまうので他の書籍をあたらなければならないと思うのですが、西洋文化の一つとも言えるオリジナリティ信望と、日本の――日本の中でも意図的にオリジナリティを捨てたと言える程特別ねじ曲がった世界―― 二次創作の世界にいる私達との価値観の差は凄まじく、どうして只一つのものというものにこれ程まで価値を感じるのだろうかということがとても気になりました。

まだあやふやながらこの疑問は私達が所属する複製芸術の世界、中でも二次創作の世界の疑問を少し進展させてくれる良い疑問なのかもしれません。うぅ~ん、不思議だ。

テロとの戦い、ファンタジーの世界的ブーム、ネットでの中傷による殺人事件...。いまや社会において人々を動かしているのは「物語」である。80年代後半にイデオロギーによる社会設計が有効性を失い、複雑化する世界を見通すことが出来なくなった時、人々は説明の原理を「物語」の因果律に求めた。それは善と悪、敵対者、援助者など単純化された要素により成り立つ因果律である。それは分かり易さ故に人々を動員し政治をも動かし始めた。イデオロギーが「物語」に取って代わられた時代、世界はどこへ向かうのか?そのリスクはいかなるものなのか?「物語」が「私」と「国家」を動員し始めている。

物語消費論を補完するような内容が中心です。前書から20年の間に起きた物語・社会の消費活動のあり方についての解読と、もう何度か聴いているオリジナリティ信望論を打ち砕く、物語構造論とそこに圧し掛かる「私」作りの徹底分解が読めます。

今回特に重点的に言及されている都市伝説と民話を例にとった物語がどのようにして普及しているかという構造は面白く、これを今のネットに繋げるとどのように変化するかを考えると非常に興味深いです。

しかし、本気で深い文学の話や天皇・戦争の話になると途端についていけなくなるところに私の知識の浅はかさが見えます。うぅん、難しい内容だ...

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