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    [TEXT]自分語り95 ノリの大別 「アイドルノリからクラブノリまで」

    ノリの大別

    異なるジャンルのイベントに出演したり、遊びに行ったりすると、同じ「クラブ」という空間にも様々な「ノリ」があることが実感出来ます。今日は私が感じたそれぞれのクラブの「ノリ」を分析し大別していきたいと思います。

    ここで重要なのは自分が属する「ノリ」以外の分野を「何が楽しいのかわからない」と投げ捨ててしまうことではなく、異なる人々が異なるイベントで生じさせるそれぞれの「ノリ」にそれぞれどのような面白味があるのか?という風に考えるとより音楽を楽しんでいけるのではないかと考えます。

    加えて、各業界について状況をしっかり把握して書いているかと言われると極めて不勉強な部分も多いので、「いや、実際の現場はこうだよ?」という情報がありましたら是非教えて頂きたいです。

    1.アイドルノリ・ギャルノリ・パラパラノリ・ダンパノリ

    1.1.アイドルノリ

    まず、アイドルノリを考えてみたいと思います。私は結構このノリはノリの最終形態じゃないかと思っているのですが、所謂「オタ芸」の世界です。

    Wikipedia オタ芸

    「ウリャホイ!ウリャホイ!」という掛声などと共に腰を捻ってハンドクラップバッチン!みたいな感じの、楽曲の特定のポイント、もしくはものによってはある楽曲の最初から最後まで決まった踊りをみんなで踊る方式です。「最初からクラブじゃねぇじゃねぇか!」と怒らないでください。日本固有の踊り方を探すと究極形態として真っ先に考えるべきノリだと思うのです。

    はい、「電子記号?」みたいな図が出てきてびっくりですね。私もびっくりです。

    これは先程のオタ芸の配置と目線の方向を適当に図に書いてみたものです。対象が真ん中にいる場合、それを取り囲むようにして踊ります。この場合重要なことは、真中に「神座」のようなポジションがあり、1対多数の状態で周りの人々はほぼ同じ踊りをして無個性化していることと、踊る曲と踊り方がほぼ全て決まっていることです。つまり「特定楽曲」で「特定の踊り」を「集団」で踊る。神座にいる人間はアイドル本人だったり、オタ芸を踊ってる人間同士での間での「主役」だったりします。

    私は日本人的楽しみ方を突き詰めていくと必ずこのスタイルになると思っています。

    まず、一目見てわかる点は、とにかく非常に踊りが激しい。実際やったことはないのですが、クラブで踊ったことがある人間なら音楽に合わせてリズムを取る楽しさはよくわかるはずです。とにかく運動量が凄まじいのでこれならすぐに楽しくなれますね。

    次に、踊りのやり方が一定であり、それ程難解なものではないことがあげられます。「貴様はオタ芸の奥深さを分かっていない!」とオタ芸の職人さんに怒られてしまっては困りますので、注意書きを入れさせてもらうと、「とりあえずやってみようと言う人にとっては、運動量に対して案外ループが多く、結構スムーズにこの世界に入っていくことが可能なのではないか、という風に見える。」ということです。

    そして勿論、みんなで同じ踊りをするので無個性化に拍車がかかりあんまり恥ずかしくないというのも挙げられます。「これのどこが恥ずかしくないって言うんだ!」とまたまた怒られてしまうかもしれません。集団として見て奇異かどうかということではなく、あくまで中に入った個人としての恥ずかしさの度合です。例えば100人でこれをやったとすると、恥ずかしさも100分の1ぐらいになって、もう楽曲への愛さえあればなんとかなってしまいますね。もちろん一人でやる人もいます。そういう人は見ているとやっぱり何かの壁を突破している人のような気がするので、こういう人は所謂「職人」側の人間なのかもしれません。

    そしてここからが重要ですが、これは「特定楽曲」に「特定の踊り」を「集団」で踊ることで、自由度をあえてほぼゼロにし、その場でアレンジを加えることを意図的に避けていると考えることが出来ます。オタ芸の世界の常識というものをちゃんとしっているわけではないので、素人目ではわからないような微妙なアレンジで凌ぎを削っている世界なのでしたらすみません。しかし、もしそういった細かいアレンジの部分があったとしてもパッと見の全体的な部分ではかなり意図的に自由度が落とされているように見えます。

    これはファン同士で開催されるパーティの選曲にも表れています。最近ハロプロ系DJ(モーニング娘まわりの楽曲のみをプレイするDJ)にお話を伺ったところ、「オリジナルを全尺でかけないとファンが怒る、アレンジなんて以てのほか」と言っていました。つまり出来る限り未知の楽曲・楽曲構成が訪れることがないように、出来るだけ全てを知っている要素のみで楽しもうというスタイルですね。

    日本人の日本的踊り方を探っていくと究極的にはこれに近い踊り方になります。わかりやすいものが「盆踊り」ですね。盆踊りでは特定楽曲、というよりは更に万人が楽しめるように薄めて、盆踊りの特定のリズムさえ入っていれば踊れるように出来ています。そしてもちろんフォーメーションは太鼓を中心とした円形配置です。この時の踊りは皆が踊り方を考えなくてもいいように、決まった踊りがあります。この道30年の棟梁ならともかく、ちょっとしたファミリーが盆踊りに参加する時には、「特定リズム」で「特定の踊り」を「集団」で踊るという「創意工夫を挟む余地がない」仕来たりが非常に上手く作用しており、近所でお祭りがあれば誰でも参加出来るというぐらい入りこみ易いものになっています。

    アイドルノリにはかなりこれに近いものがあるのではないでしょうか?それは踊り方、というよりも「特定楽曲」で「特定の踊り方」のみをするということです。ここに余計な思考が入り込む余地がありません。後述するクラブノリとは真逆の方向性です。変に自分で踊り方を考える必要がなく、大人数で同じ踊りをするので、踊っている同士で誰々の踊り方が良い悪いといった恥ずかしい思いをすることがなく済みますね。アイドルのライブ等、未知の楽曲が突然かかったりする可能性が極めて少なく、かつ極少数のアイドルに対して、大多数のファンがライブを楽しむために編み出した、より恥ずかしくなく、より効率的に熱狂出来る方法だと思います。

    どのような紆余曲折を経てここに至ったかは知らないのですが、よくぞここまで進化しきったなと感心してしまいます。

    1.2.ギャルノリ パラパラノリ

    Wikipedia パラパラ (※アイドルノリと同じ配置になることも十分にありそうですね)

    オタク的ノリ・ギャル的ノリはかなり近いものがあると思うのですが、どう思われますか。(ついでに音楽ではあんまり接点がありませんがヤンキーノリも。)例えばここでパラパラを考えてみます。

    パラパラとは何でしょうか。まず私は断言しますが、パラパラこそ日本発(初?)のストリートカルチャーです。もっとヒップホップカルチャーみたいなカッコイイものであって欲しかったでしょうか。しかし好き嫌いに関わらず、パラパラが外来文化としてではなく、日本人が日本人としての発想で日本の街から発生した文化であることは間違いないと思われます。

    パラパラでは鳴っている曲も客層もまるで違いますが、根本的な発想はオタ芸の文化と同じ発想だと思われます。「特定楽曲」で「特定の踊り」を「集団」で踊ることです。ここにも集団で行うことによる無個性化や、特定楽曲に対して特定の踊りがついていることで余計な思考を挟むことなく楽しむことが出来るようになっています。また、パラパラに「足の動き」がないのは有名な話ですが、これも少しでも難易度を落として敷居を低くすることに一役かっていると思われます。

    加えて、パラパラにはパラパラの大会があったりして、素人にはわからない微妙な違いを競い合っていたりと、「自由度」の勝負ではなく「職人的正確さ」で勝負をするところも実に日本的です。オタ芸に大会や勝負があったりするのかは知りませんが、こういうところは実によく似ていますね。どちらも非常に日本人向けに出来ています。

    しかしパラパラのパーティで知らない曲が一曲もかからないことがあるのでしょうか?知らない曲は一曲もない!という人もいるかもしれませんが、そういう人はパラパラ勉強会(パラパラの先生・師匠がいて、その人に新曲の振り付けをみんなで教えてもらう)等で勉強を積んでいる人なのかもしれませんね。ということで、アイドルノリの世界とは、知らない曲も割と頻繁にかかったりするところで違ったりすると思われます。

    「パラパラのパーティでは知らない曲ではどうするんでしょうか?」と、とあるユーロビートDJに伺ってみました。すると、「振り付けを知らない曲では踊らないよ」ということでした。知らない曲や知らないアレンジをかければアイドルノリのイベントではブーイングが起きることもあるかもしれませんが、パラパラのパーティでは振り付けを知らないのはある程度の部分まで踊ってる本人達の責任、みたいな考え方もあるみたいですね。だから新曲のチェックを欠かさないためにちゃんと勉強会に来る。とても興味深いシーンです。そしてこの「先生」・「勉強」という文化のせいでか、誰かを中心にして円陣を組んだりする光景が良く見られます。アイドルが真ん中に鎮座している必要はないのですね。ここらへんもちょっと違いそうです。

    (※伺ったパーティのDJの話であり、パラパラの振り付けにどの程度まで依存しているかはパーティによって勿論異なると思われます、あくまで一例として。)

    そして、ここからは本格的にわからない領域になっていきますが、パラパラ・トラパラ・テクパラにもかなり文化の違いがあるそうです。特にパラパラを踊っている人間がテクパラに移ることはあるとしても、テクパラを踊っている人間がパラパラの方に移っていくことはあまりないそうだ、なんて話も聞きました。かなり専門的な分野になってきてしまい、これ以上の話はちょっと私にもわかりませんが、独自の文化が成立していますね。

    1.3.ダンパノリ

    ダンパノリです。これもオタ芸の世界とパラパラの世界とかなり似ていますね。ダンパ・コスプレダンパの世界には、パラパラの世界同様に楽曲に対する振り付けがあり、知らない曲ではパタッと踊らなくなってしまうそうです。そんな選曲をあんまりやってると客がDJにブーイングを受けてしまったりするそうです。友達のDJは客に説教を受けていました。

    割とオタ芸・パラパラノリの中間的な部分を感じます。知らない曲ではパタッと踊らなくなってしまう、ということは逆に全ての曲がお客が知っている曲ではないということです。しかし、知らない曲がかかったら当然踊らず、あんまりやればブーイング。


    以上三つから考えるに「特定楽曲」で「特定の踊り」を「集団」で踊るスタイルは、アイドルノリ→ダンパノリ→パラパラの順でだんだんと自由度が高まっていくようです。しかしここで肝心なのは「自由」というとまるでそれが妄信的に良いことであるように見えますが、ある意味ではアイドルノリは可能な限り思考を挟む余地を入れず、純粋に音楽を100%楽しむための方法であるとも言えます。

    ようはそれが自分に合うか合わないか、つまり好きか嫌いかということです。しかしそれにしても日本でだけこういった文化がどんどん進化していくというのは実に面白いですね。

    これとは別にまた独立文化としてバンギャノリがあります。バンドギャル、つまりビジュアル系バンドの追っかけ少女達の文化です。この文化も非常に面白いので、リンク先の用語集などを見て頂ければ幸いです。「特定楽曲」で「特定の煽り」を「集団」で行います。

    オタク・ギャル(音楽の話では共通点はあまりありませんがヤンキーも)に引き続き、ゴスロリ少女達にも極めて日本的な盛り上がりがあり、またしても多くの共通点を持っているのですね。オタク・ギャル・ヤンキー・ビジュ系と言った「日本中の偏った人々」には、同じ方向性で盛り上がることが多いことがよくわかります。特筆すべき点は、これらが相互には関わりを持たず独自に発展した上での共通点であることです。

    2.同人クラブノリ 日本人的クラブノリ 海外クラブノリ

    2.1.同人クラブノリ

    さて、次にちょっと自由度が上がって同人クラブノリです。同人ノリにもアイドルノリ・パラパラノリなどに近い部分はかなり残っていますが、またしても興味深い点はそれぞれの業界が実はほぼリンクしていないのに、気がつくと共通点を持っているということですね。順々に見ていきましょう。

    オタ芸やパラパラは知名度がありますが、同人クラブノリではちょっと伝わりません。そもそも何なのでしょうか?まず特徴として、これまでに紹介したシーン同様、ほぼ全員がステージの方向を見て踊っていることです。ステージの位置もクラブフロアより大体は高い位置にあったりしますね。人々の目線の方向図は、オタ芸が起きるライブでもアイドルがステージに立っていれば自然とこういった形になります。しかし、同人音楽の世界において誰かを真中に置いてそれを囲って円陣を組んで、というのは中々見ません。やはり、ちょっとだけ文化が違うのですね。

    アイドルノリ・パラパラノリ・バンギャノリは「特定楽曲」で「特定の踊り・煽り」を「集団」で行うことに特徴が見出せました。では同人ノリではどうでしょうか?

    まず「特定の踊り」と呼べるものがなく、代わりに特定の(自然発生的な)盛り上げ方があります。ほんのちょっぴりアイドルノリ・ギャルノリよりも薄まっているのですね。例えば、同人音楽のパーティでは知らない曲がガンガンかかり、アイドル・パラパラのように踊りの練習会があるわけではないので、フロアのお客さんが踊り方がわからず、誰も騒がないまま一人目のDJを終えることが良くあります。

    何故このようなことが起きるのでしょうか?恐らくそこには「特定楽曲」「特定の踊り」と言った縛りがなくなり、自由度が高まった結果、そこに「思考を挟む余地」が出来てしまったからです。自由度が高まった分、「下手なことをすると恥ずかしい思いをする」のかもしれません。では、予め踊りを練習すればよいのか?と言われるとそうではなく、同人音楽ファンの人々はパラパラもオタ芸も「嫌い」であり、「恥ずかしい」ことだと思っている場合がよくあり、なかなかこれは成立し得ません。

    では同人音楽のパーティは盛り上がらないのか?そんなことはありません。実際のピークの盛り上がりは想像を絶します。まず必要なことはDJもしくは客の誰かがとにかく煽ること。ある程度のパターンはありますが、かなりその場のノリに任せたバラバラなものです。

    たとえばハードコアテクノがかかっているのだとしましょう。曲がブレイクに入り静かになった。ここで誰かが叫ぶ「ウォー!!」、その瞬間約0.5秒遅れで「あ、ここは叫んでいいんだ。」と思ったフロア中のみんなが一斉に叫びます「ウォー!!」。ブレイク等では大体の場合誰かの手助けがいりますが、例えば曲の四つ打ち裏拍に「Go!Go!Go!Go!」というボイスサンプリングが入っていたとすると、殆どの場合フロアでは誰ともなく「Go!Go!Go!Go!」の合いの手が入ります。また、四つうちにわせて「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」というパターンも非常に目立ちます。または、かかっている曲がナードコアテクノであり、それがたまたま「らきすた」だったとすると、「がんばって はりきって」の歌詞のところで「がんばって (Yeah!!) はりきって (Yeah!!) 」という合いの手が必ず入ります。「特定楽曲」に対する合いの手の入れ方はアイドルノリ、「ハイ!ハイ!」という掛け声はギャルノリの大きな特徴であり、こういった部分は非常に色濃く共通点が見られます。

    但し、アイドルノリ・パラパラノリの世界程、自由度を落としているわけでもなく(何度もいいますが自由度が高い=良いというわけではない)、また、「勉強」という文化もないため、現場で「勉強」しながら踊る必要があります。例えば誰かが「ワァー!」と叫んだその0.5秒の間に「ここは叫んで良い」と「勉強」して、フロア中が「ワァー!」と盛り上がることになります。「ハイ!ハイ!」という掛け声も、4・5人が「ハイ!ハイ!」と2拍程掛け声を叫んでいるうちに「勉強」を済ませ、そのままフロア中が「ハイ!ハイ!」と言う風に盛り上がっているのだと思われます。そして「らきすた」の掛け声は自宅のCDで既に「勉強」が済んでいるため、(現場で例え0.5秒程度でも「勉強」していたらとても間に合わせることの出来ない)掛け声もきちんと合わせることが出来ています。実に実に中間的であり、非常に興味深いです。

    また、同時に、オタ芸ノリとの決定的な違いも見られます。先ほどハロプロ系DJが「アレンジをかけたらブーイングが来る」という発言をしていましたが、逆に同人音楽のパーティで「アレンジをかけずにオリジナルをかけたら」どうなるでしょうか?恐らく、余程上手く盛り上がらせるか、「ネタ」として笑いの方向にでももっていかない限りかなり寒いことになるのではないでしょうか。共通点もかなりありますが、相違点もかなり決定的です。

    また、同人ノリのクラブイベントでは殆どラウンジフロアに人が寄り付くことがありません。また、イベント開始と同時に参加者の8割近くが入場することも特徴だと言えます。限られた時間のイベントのメインステージを全力で楽しもうという姿勢が伺えますね。そしてこのノリを「同人ノリ」と表現しましたが、これと同様のことがゲーム音楽関係のイベントでも起きます。その場合は特にライブの数がすくないため、「限られた時間を楽しもう!」という意気込みからか、同人ノリからかなりアイドルノリに近づく傾向があるように見えますが、どのイベントにも独特の空気があり、とても興味深いですね。

    少し話はずれますが、最近個人的にもっとも注目している作曲方法として「イオシス」の作曲方法があります。イオシスのこれまでの活動形態からいってライブを前提に作曲をしているとは思えないアーティスト集団なのですが、自宅で聞く音楽であるにも関わらず、かなり強烈にアイドルノリを意識した合いの手を多数導入しており、それと同時にかなりクラブミュージック的ミックスダウン(音質調整)に近い調整が済ませてあります。そしてその合いの手の手法は、なんと後から導入された「ニコニコ動画」の「弾幕」という仮想ダンスフロアで決定的な効果を得ることになりました。これは今まで述べてきたような大別を一気に横断する手法なのではないでしょうか。うぅ~ん、実に面白い!


    ここまで来るともはや新しい「仮想ダンスフロア」なのではないか?

    2.2.日本人的クラブノリ

    THE SPEEDFREAKが最近来日した際このようなことを言ってくれていたそうです。
    「日本人のみんなはDJのアクションにダイレクトに反応してくれるからプレイしていてとても楽しかったよ!」
    他にも中堅来日DJがよく
    「サインなんて書いたのは初めてだ!まるでスーパースターみたいになった気分だよ!」
    といって大変興奮して帰っていきます。次は日本人的クラブノリです。

    ここに来て一気に自由度が上がりました「特定楽曲」はほぼ一部の「クラブアンセム」だけに絞られ、「特定の踊り」はトランス・ハードコアのイベントに良く見られるハンドクラップ程度しか残っていません。ここには、「未知の楽曲」を「その場の判断で個々が判断」して楽しもうとする文化があります。

    ラウンジバーには人が溢れ、人々はイベントが開始2時間後ぐらいの終電間際に入場していきます。しかし、ここにも日本人的文化がかなり色濃く残っています。来日DJ達が残していく喜びの発言からも(海外のDJ達も人によっては日本人的な喜びの表現を望んでいる場合はかなり多いはず)日本人的踊りの方向性が見えます。

    とにかく大体の人はステージを見てくれ、DJの一挙手一投足にリアクションを返してくれます。アイドルノリから順々に追ってきましたが、やはりここにも強く日本人的な踊りが残っています。DJの方を見ない人は全く見ず、ずっとバーで飲んでる人もいて、自慢のレイバーステップを繰り出している人もいて、そして残りの人々の大体はDJの方を見つつそれでいて各々好きなように踊っている。これは今一番日本人らしいフロアの様子なのではないでしょうか。私、こういうの大好きです!

    パーティによっては日本人的クラブノリ⇔同人ノリ、日本人的クラブノリ⇔ギャルノリが混じりあっていることもありますね。前者は今正にハードコアイベントで起こっていることであり、後者はサイケデリックトランスシーンで起きたことですが、後者についてはイベントによってはほぼ決定的と言える程文化移動が完了しているように見えます。

    2.4.海外クラブノリ


    最後は予想通りの構図ですね。別に海外の特権ではなく、日本でもアンダーグラウンドなパーティか、もしくは完全にナンパ箱のようなところへ行くとこういった光景を見ることができると思います。

    以前タイのDJに日本人のパーティのyouTUBEを見せたところ「日本はいいな、俺のところなんてDJが誰かなんて気にしちゃくれないよ。」と嘆いていました。もちろん国やパーティによってノリはさまざまでしょうが、あえてステレオタイプ(そもそもここまでの大別全てがステレオタイプ)に「海外クラブノリ」と断定してしまうと、行きつく所はこういう構図に近づいていくのかもしれません。

    こうなるとホームパーティの文化がかなり強く出てきますね。以前国内のダブステップのパーティに行った際にこれに近い光景を見て大変驚きました。ステージの方を見て、ギャー!ワー!ではないなんですね。皆が皆、かかっている音楽を先ほどまでの言い方をすれば「余計な思考入る余地全開」で各々の解釈で楽しんでいます。しかしこれはこれで実に一人一人で楽しそうなのが印象的でした。


    またしても原稿用紙25枚分と非常に長くなってしまいました。しかも今回は主張ではなく、ただの個人的な楽しみとしての分析であり、しかもまだ相当に発展途上な考え方ですので、読むのも大変ではないかと思われますが、最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

    もちろんこんなアバウトな大別が全てではなく、たとえばMurder Channelでは「ライブノリ」とも言うべきダンスフロアの光景が見られますが、述べたいところだけざっと述べてみました。こういったクラブのノリ方一つ見ても「日本人の好き嫌い」とは何なのだろうかと考えると止まらず、好奇心が止まりませんね。



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    ぶたばなはかせ

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    ほめてる文よりアンチの読んだほうがゾクゾクきてやる気でるわ
    自分の作ったものに濃い返信があるとたのしいんだね

    「ゾクゾク」まで達しますか、その境地まで来るとまたこれは大分作曲が楽しくなりそうですね。確かにアンチな発言はこれ以上ないぐらいに強くて濃い発言なのだと思います。だからこそ無視出来ない。