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    [TEXT]自分語り103 「ニコニコできるトランスを作ってみた」発禁そして回収へ

    ショップに掲示されている案内によると、回収理由は「権利上の都合」とのこと。もしかすると収録曲の権利を持っているどこかが「これはダメよ。」と突っ込みをいれた可能性もあるらしく、発売日にその御触れを出したようす。なお、どの部分が「権利上の都合」に引っ掛かったのかはまだ不明。

    ちなみに、収録曲はみくみくにしてあげる♪【してやんよ】、あいつこそがテニスの王子様、パーフェクトスター・パーフェクトスタイル、バラライカ 、IEVAN POLKKA、SCREW THE PLAN、粉雪、ドラマチック、STAR RISE、God knows…、クリティウスの牙、GONG、創聖のアクエリオン、GO MY WAY!!、エージェント夜を往く、レッツゴー!陰陽師の全16曲。

    --引用 [オタロードblog]

    --別ソース : [アキバblog]

    【批判しながらでも買える】

    アニメトランスシリーズが好調なQuake Recordsより発売中の「ニコニコできるトランスを作ってみた」が権利上の問題により突如発禁&回収になったそうです。

    ちなみにメールフォームにて「このCDについてどのように思いますか?」という方向性のメールが約20通程来ています。恐らくこの記事をもって「オタクを馬鹿にするな」と書いて欲しかったのだと思われますし、事実色々なページで今作に対する批判が伺えました。メール頂いた方には申し訳ありませんが、今作を使って自分語りをさせて頂きたいと思います。

    なんていいつつも今作の話ではありませんが、別のアニメリミックスシリーズが以前「iTUNES Music Storeクラブ部門」にて売上1位を獲得していました。こういった趣旨の作品がまだまだ少なかったからというのもかなり大きな要因でしょうが、むしろ私は「なんのかんの文句を言って出ればみんな買うんじゃないか」という方が驚きました。批判している人と購入している人は完全に別の層なのでしょうか?私にはとてもそうは思えません。無視出来ない割合で「オタクを馬鹿にするな」とめちゃくちゃに批判しながら、こっそり購入という層があると思います。私にはこちらの方が余程に不思議な現象でしたが、見方を変えるとこれを行っている人間に私も含まれることがわかってきました。


    【テクノウチの「他業界が他業界を馬鹿にしながら出すCDは嫌い」という発言は無意味】

    以前自分語り93「J-CORE論」の中で、私は「クラブ界隈が同人音楽を馬鹿にしながら作る同人音楽CDが嫌い」と述べました。つまり、「他業界が他業界を馬鹿にしながら出すCDが嫌い」と言ったのです。しかしもはやその発言には意味がなくなりました。この場をもって訂正致します。もはや企業単位になると好きでやる人・馬鹿にする人・それを批判する人・批判しながら有難く頂戴する人、何もかもが入り混じっています。

    では私が何をもって「相手が誰かを馬鹿にしているCD」だと――私の都合で――判断していたのかを考えてみました。私の中での答えは結局「クオリティ」でした。作品のクオリティで、相手がその音楽が本当に好きか嫌いかなんて判断していました。これには何の根拠もなく、無意味で勝手な判断方法です。先の「J-CORE論」での私の発言(※)はもはやただの「綺麗事」だと言えます…これを詳しく説明してみたいと思います。

    ※J-CORE論内で「好き嫌いの方向性」の例として挙げた「DJ TECHNORCHの好き嫌いの実例」に対してのみの訂正です。"J-CORE論"全般や"好き嫌いを貫いてほしい"という主張は変わっていません。

    【クラブ→アニメは駄目でもアニメ→クラブはいいのか?】

    今回の「ニコニコできるトランスを作ってみた」と全く逆の手法で、コスって!オーマイハニーらきすた RE-MIX01らき☆すた RE-MIX02があります。どれも他業界間のクロスオーバーCDですが、方向性をまとめてみたいと思います。

    「ニコニコできるトランスを作ったみた」 : クラブミュージックシーン → アニソンシーン
    「コスって!オーマイハニー」 : アニソンシーン → 同人音楽シーン
    「らき☆すた RE-MIX」 : アニソンシーン → クラブミュージックシーン

    上一つはクラブシーンに精通する――この「クラブシーン」にも色々な乖離がありますが、ここでは一言クラブシーンと呼びます――QUAKEが、下二つはヲタクシーンに精通しているランティスがリリースしました。

    「ニコニコできるトランスを作ってみた」を聴いて、私は初め、制作陣がアニソンを馬鹿にしながら作っていると判断しました――勝手に、クオリティのみで。実際そうかもしれません、でも違うかもしれません。実際に楽曲を作った人はアニソンが好きなのに一曲につき1日みたいな締切でやらされていたのかもしれません。この想定も含めて何一つ根拠がありません。全て勝手な想像です。

    「コスって!オーマイハニー」はアニメのキャラクターが同人音楽CDを作ったという仮定によるCDです。ヲタクシーンに精通しているランティスが作った。わざとはずした楽曲・デザインによる「物凄くソレっぽい」CDです。同人音楽を模したという意味で非常にレベルが高いのですね。それで、私はそれを聴いて同人音楽が好きで作っていると判断しました――勝手に、クオリティのみで。実際そうかもしれません、でも実は「売れるし、安く作れるから」作ったのかもしれません。上の人が売れるから企画を立て、実際の制作陣は好きで作っているのかもしれません。それは結局、馬鹿にしているのといえるのか好きでやっていると言えるのか、というかもしそのぐらい上下で考えがズレていたとして、そもそもそんな議論に何の意味があるのかわからなくなってきました。

    「らき☆すた RE-MIX」は、非常にレベルが高いリミックスがあり、それらはあまりにもアニソンからかけ離れています。つまりクラブミュージックとして収録しているわけですね。とにかくクオリティが高く、踊れます。それでは、この企画を立てた人はクラブミュージックがそもそも好きなのか、それともクラブミュージックは全く聞いたことがないけれど、アニソンシーンへの新しい風として売れそうだから企画してみたのか、そして実際に現場で作っている人はアニソンが好きなのか嫌いなのか。私は初め、これらの要素を全て良い方向へと解釈し、このCDを全肯定しました――勝手に、クオリティのみで。「初め」と前置きしましたが、その評価は今も変わりません。というか正直な話、あまりにも楽曲が面白くてそんなことどうでもよくなってたのですね。仮にもしこれが、会社総出で「実はクラブミュージックなんて少しも興味がないけど、誰もやっていない企画だし、売れそうだからやりました。」なんて言われても、私は喜んで買っていたでしょう――楽曲のクオリティが高いという一点張りで。


    【結局のところ相手がどんな気持ちで作っていようとも「良い曲」さえ手に入ればどうでも良かったのでは?】

    つまり、私は「他業界が他業界を馬鹿にしながら作るCDが嫌い」なのではなく、「他業界が他業界を馬鹿にしながら作り、結果モチベーションの問題で楽曲のクオリティが著しく低下したCDが嫌い」だったのです。「魂」を買っているようなことを言っておいて、実は「楽曲」さえよければ後のことはどうでも良かった。人の好き嫌いを勝手に自分にとって都合の良い「楽曲のクオリティ」という最終出力のみで判断し、実に無意味な発言をしました。訂正いたします。

    今回、私は多数の「ニコニコできるトランスを作ってみた」に対する批判文を頂きました。しかしでは、クラブシーン→アニソンシーンは駄目だけれど、アニソンシーン→クラブシーンではどうなのか。批判の内容は「ヲタクを馬鹿にするな」という「魂」に対する批判が多いのですが、実際のところ「良い曲」という「作品の説得力」の前では、相手がどのような気持ちで制作していても殆どの批判は封殺されてしまうのではないかという疑念が湧きました。私の勝手な想像かもしれません。とりあえず私自身はそうでした、とても卑怯な発言をしました。この場を借りてお詫び致します。


    【クロスオーバーしているようで】

    最後に追記です。クラブミュージックシーン→アニソンシーン ・ アニソンシーン→同人音楽シーン ・ アニソンシーン→クラブミュージックシーンという三つのクロスオーバーを例にあげましたが、現状では全てのクロスオーバーをほぼアニソンシーンだけで消化しきっているように見えます。これは今後のジャンルクロスオーバーの課題なのかもしれませんね・・・

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