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    [CLUB]常軌を逸した使用法のボーカロイド傑作集

     初音ミクフィーバー以降、同人音楽のランキングには「あなた程のサークルならボーカリストを雇えるのでは?」と思えるようなサークルからリリースされた沢山のボーカロイドCDでひしめき合っており、同人音楽市場に限定して考えると、人間が歌うよりもボーカロイドが歌った方が人気が出る、というような逆転現象が続いているように見えます。

     そんな状況の中、デッドボールプロジェクトは、キャラクターとしての初音ミクを前面に押し出した「何故初音ミクが歌っているのか」が明確に伝わる唯一にして最高の成功例だと思うのですが、逆に非人間である初音ミクをもっと非人間的に使った楽曲はあんまり見かけないな?とも思いました。

     しかしやはり世の中には様々なニーズがあるようで、明らかに常軌を逸した使用法の「VOCALOID・アンダーグラウンド・カタログ」というものがありました。これが実に面白い!

     「アンダーグラウンド」というキーワードと共に「再生回数1万回以下」という条件の元に作られたこのカタログは、割かしキャッチーなトラックも多く含まれていますが、モノによってはも~クレイジー!現行カタログ1~7を聴いて個人的に面白いと思った楽曲を紹介させて頂きます。

    ようこそボーカロイド・アンダーグラウンドへ




    【VOCALOID・アンダーグラウンド 傑作集】



    もうのっけからして「どうしちゃったの!?」という感じのトラックです。どことなく竹村延和を感じさせる温かいノイジーなトラックが実に素敵です。また、もはやコントラストという概念すら考えていないのではないかと思える程バリッとした白黒の手書き動画も実に素晴らしく、なんだか眺めているだけで別の世界に飛ばされそうです。

    きちんとメロディを歌わせていながらもはやシンセサイザー扱いというか怪音波というか、実に怪しい響きがとてもとても個性的なトラック。独特のメロディと初音ミクの人間だか人間じゃないんだかみたいな音がとても面白く響いてきます。4/4拍子を崩したリズムも面白いです!

    それぞれのボーカロイドが持つ、「得意な音域」を意図的に無視した、音階の強烈な上下動が実に個性的なトラックです。イントロとサビはなんとか平静を保っていますが、サビへ入るまでのサビ渡しが強烈な一作です。ついでに言うとキャラクターをモノクロにしてキャラを半分に割るだけでこういうイメージをリスナーに与えられるのかというのも個人的にはちょっと新鮮でした。

    Nu Style Gabbaです。過剰エフェクトと超低音再生により人間性を完全に打ちのめし、シンセサイザー初音ミクが実践されています。インパクトでかいです。

    作者が購入した中国製のパンダのおもちゃを元にした鏡音リンの楽曲。元となったパンダのおもちゃ自体がもう既にどうかしてしまっているのですが、そのおもちゃの光景を淡々と見せた後に襲いくる非人間鏡音リンの怪音波はもう笑いが止まりません。このインパクト!凄まじいです!

    非人間用法という訳ではないのですが、サイバーなトラックと鏡音リンのボーカルが非常にマッチしたとにかくカッコイイトラックでしたので紹介します。余りに素敵で何度も何度もループしてしまいました。こういう楽曲が作りたい!カッコイイですよね。

    Kraftwerk 初音ミクカバー!勿論そのような作品は本作だけではありませんが、本作の映像・進行のギミックはクラフトワークファンなら画面の前で思わず声が出てしまうこと間違いなしです!

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