自分語りの最近のブログ記事

自分語り153-How to make a "STRAIGHT" lesson10

はじめましてDextremeと申します。
自分語りHow toいつも楽しく読ませていただいています。

ですが、レッスン9で一番私の気になっていた部分が勘の一言で
省略されていたのでどうしてももう少し突っ込んで聞いてみたくなって
メールしてしまいました。連載計画があるのかもしれませんし、
横槍になってしまいましたら申し訳ないのでこのメールは
見なかったことにしてやってください。

僕はSTRAIGHTのトライバルなリズムが好きなのですが、
本当にブレイクビーツの作り方は勘の一本槍なのでしょうか。
実は何か法則性があって打ち込んでいるとか、
打ち込みに使うパッドやソフトはこれが良いと言ったアドバイスがありましたら
是非とも掘り下げて頂ければ幸いです。長文失礼しました。
今後ともブログ応援しております。

Dextreme 福岡より

はじめましてデキストリームさん、横槍なんてとんでもありません、メール有難うございます。そうですね。実はストレートも全く法則性がなく打ち込んでいるわけではないのですが、それは私の中のbeatmania脳で非常に抽象的に法則化されているのであえて曖昧に「勘」の一言でスルーしてしまいました。


How to make a breakbeats part 1.2.3.


FL Studio - Making BreakBeats and Scratch effect


J. Productions - MPC 2000xl making a beat

法則化は難しいですが、"how to" "making" "breakbeats" "Drum n Bass"で結構それらしいものは出てきます。また、ここで一発複雑な打ち込みを一発で簡略化するスゴ技もお教えしましょう。


あなたのブレイクビーツを革命的に楽に造らせるフリーソフト "Glitch"


Mac ユーザーなら更に高機能なEffectrix

サンプリングCDに入っているブレイクビーツにこれを噛ませるだけで大分らしくなります。法則ではありません、これは手法です。あまりドツボにはまらないように気をつけましょうw

次にPADです。私はAbleton Liveのユーザーなので現場でもDJで使えるLaunchPadを使っています。これはAbleton Live専用モデルならではなので打ち込みが非常に楽です。STRAIGHTのスライスブレイクビーツも自動的に一番端のボタンから順に音がアサインされるのでこれで手動beatmaniaをして勘で作りました。

あなたがAbleton Liveユーザーなら問答無用でこれでしょう。ではそれ以外は?やはりPADの業界標準はAKAI社かと思われます。ということでPAD機能だけ欲しいならお手軽気分でこちらで行きましょう。

正に最小構成、無駄がありませんね。もしあなたがHip Hopを目指すのならMPCを、MPCとまで気合を入れずともそれなりに気合の入ったものを選んでみましょうか。

パッドだけのためにこれを買うなんて相当気合入ってますね。もしあなたがこれからDTMを始める人で、実はMIDIキーボードもスライダーもノブも何ももっていないんだよ。という場合にはフルパッケージのこちらをお薦めします。

私はライブ現場で使えるスライダー・パッドを分離して持ち運ぶ必要があるので(鍵盤を弾けない人間はライブ現場にキーボードを持って行くとむしろ不利になる)これは使ってないのですが、これからはじめよう!という場合には最高のものだと思います。参考までにご検討下さい。

さて、ではそもそもシーケンサーは何がいいの?という場合、

Hardcore Technorch: DTM - 一般的なDAW一覧 と その選択

これちをご一読願います。考えてみると私、こういう記事を不定期に結構書いてるんですね。アーカイブもたまってくるとなかなか良いものです。ちなみに一般的な見識から言わせていただくと、「各シーケンサーの無料DEMOをそれぞれ使ってみた上でDAWを選ぶ人」なんて皆無です。印象で決めて後から使い方を覚えていくものだと思いましょう。

それを踏まえた上での私の印象は、「普通はCUBASE」「FLはとっつきやすい」「リーズンは単体では全く使えない」「サンプリング志向はLive」「Pro Toolsはマスタリングエンジニアのためのもの」「他は好み次第、でも普通SONAR, SOL, Singer Song Writerとかは使わない。」というものです。これは独断と偏見でものを言っていますが、まぁ迷ったらCUBASE SXを買えってことですよ。

ちなみにこれ、強く言いたいのですが、DTMやりはじめもしくはワナビーの人に非常によくありがちなこととして、「DAWを買った後、フリーソフトでシンセ・エフェクト一式を揃える」人がいます。絶対に辞めて下さい。あなたが買っているそのフィギュア・アニメDVD・ゲーム代、全てを投げ捨ててまともで高価なシンセ・エフェクトをちゃんと購入してください。フリーソフトで固めたワークステーションはフリーソフト程度の音しか鳴りません。これは同人音楽CDを聴いていても大変顕著に現れる差です。とにかく圧倒的に音の鳴りが違います。買うなら中途半端なものを買うのはやめましょう。真っ向勝負で購入しましょう。そう、DTMは趣味に向いていません。DTMは正気の沙汰ではないのです。

デキストリームさんメールありがとうございました。

自分語り152 - How to make a "STRAIGHT" lesson 9

さぁ、次はブレイクビーツ作りです。その前にまず聴いて欲しいのはこの曲です。

これは私がベストオブベストのトラックとしてあげる「T-99 / ANASTHASIA」という曲であり、私のレーベル名に9が並ぶ理由の一つでもあります。この中でずっとなっているリズムがあります。

ANASTHASIA RHYTHM

当時のサンプリングCDというのはとても著作権にいい加減で、多分これ著作権違反です。当時のサンプリングCDというのは複数のCDにまたがって同じ音が入っているんですよね。これもその一つです。当時のサンプリングの認識なんてそんなものです。ということで今回のストレートはこのリズムを使って新しいリズムを刻んでみたいと思います。

波形に直すとこんな感じです。とりあえずこのまま肝になる部分に使ってみましょう。

始発ブリッジや、楽曲ラストにそのまま使う。

このままだと如何にもT-99オマージュで(オマージュなんですが)、ただそれだけで終わってしまいます。というわけでまずリズムを波形分解してみましょう。一つの音を複数の音へ分解しMIDIキー等へ配置しなおすことを「スライス」 といいます。

古くはプロペラーヘッドのリサイクルというソフトの専売特許で、正に革命的なソフトだったと言われています。ちなみに1991年ぐらいまでの楽曲はループをまるごと配置して繰り返すだけの曲が多く、一番最初、とは言わないまでも波形スライスで新しいブレイクビーツを作るという作業を世界的に普及させたのはProdigy / Charlyだと言われています。

確かにリズムが崩れていますね。この曲は同時にα-JUNOのフーバーノイズの普及や子供番組からのサンプリングという荒業等、色々なインパクトを与えていきました。ちなみに日本では当時ジュリアナ東京一派の扱いなので来日ライブはジュリアナ東京だったそうです。これがジュリアナテクノ扱い、今では考えられませんね。

余談はさておき、もはやそういった作業はRecycleの専売特許ではありません。Abelton Liveでは「新規MIDIトラックにスライスする」という機能でまかなわれています。早速スライスしてみましょう。

スライス単位は16分音符、スライスモードはちょっと不思議な音になるSlice Dicerです。スライスすると鍵盤の下から順に音が自動的に配置されます。このまま鳴らすと原音と同じ音がなってつまらないので、Slice Dicerの効果説明をするために尺を倍に伸ばして配置してみます。

こんな音になります

なんだか妙に音が連打されているのがわかりますね。こういう連打を勝手にアサインしてくれるのがSlice Dicerです。この機能を使ってバックリズムをつくってみましょう。ここらへんはPADを連打しながらの勘です。大丈夫私達は日々beatmaniaで鍛えられている。


控えめかつ低音域にグルーヴ感がでていそうな適当連打

同じ音でEQ・ディストーション処理をした同じ音を作る(後で重ねて鳴らす)

前のめりの感じをだすためにサイドチェーンをかける

ブレイクビーツ作りの最中でなんですが、このままいっきにlesson 4「キックのみリズム隊」の領域を完成させましょう。VENGEANCEからハイハット付きの適当なループを選んできます。他のアタック部分は他のパーツで既に揃えているので完全に裏拍だけに大胆にカットしきってしまいましょう。


サイドチェーンハイハット

ではここまで出てきた全ての音を重ねてlesson 4「キックのみリズム隊」完成です。


lesson 4 「キックのみリズム隊」


大分ベースが出来てきましたね。ですがこのパートだけで「メインパートです」というにはイマイチ迫力が欠けています。ではここでANASTHASIA RHYTHMを使ってもっとダイナミックでトライバルなブレイクビーツを作ってみましょう。

Slice Dicerの設定を、連打すると音程が自動的に下がるようにする。


音程が自動的に下がってゆく


また、やや大きめにディレイがかかるようにする。また、連打速度をやや早める。更にこの上に迫力を出すために今一度Amplitubeギターディストーションをかけます。


IK Mutilmedia Amplitube

FuzzやDistortionを噛ませておもいっきり迫力が出るようにします。そして肝心の連打です。勘です!こんなもの勘以外にありません!MIDIデータが残っていないか探しましたが潔く一切合切がWAV化されていました。全てをPADにこめた一発勝負!ではリアルタイムにリズムを打ち込んでみましょう。


なんか凄い迫力の奴が出来た!

Phaser × Sidechainもつくっておく

さぁではここまでに作った全ての音を重ねてみましょう!lesson 4「全リズムON」の完成です!


lesson 4 「全リズムON」本楽曲のメインリズム完成!

自分語り151 - How to make a "STRAIGHT" lesson 8

次は大スネア・クローズハイハット・オープンハイハット・シェイカーを付けます。

ここまでの大まかな配置は以上のようなものです。まずシェイカーを用意します。シャあシャあシャあシャあ。


Vengeance Essential House 1

ハウス用なので微妙に穏やかな感じがしますので間をゲートしてもっともっとシャキシャキさせます。何をしたいかというと簡単に言うとこういう感じに後ろを切ってギザギザ感を出したいです。


しゃあしゃあがシャキシャキになりました。でもなんかちょっと微妙にグルーヴ感が抜けてます。まぁこれでもいいんですが、ここで欲をいってゲートを自動で変化させるソフトを使います。

本当は空間創作系のソフトなんですがゲートの切れ具合を自由に変化できるので重宝します。ということでこれでかなりシャキシャキしました。次、クローズ・オープンハイハット、

909系のディストーションの効いたオープン・クローズが欲しいので、かなり派手な音が入っているこのCDから抜粋します。本当は自分で909からディストーションで作ってもいいんですがここは割愛。如何にも909を壊しましたって音が入っています。

クローズハイハットを並べます。微妙にベロシティを変えるとノリがでます。余裕がある人は、Ableton Live Groove機能で予め用意されているファンキーなノリを被せるとタイミングまでずれてかなりいい感じですが、ここでは割愛。

オープンハイハット、無心です。何も考えることなんてありません。

ここでこの曲独特のグルーヴ感を考えてみましょう。Dub Stepの影響を受けて八拍目にスネアを入れてみました。ためにためてパァーんってなるようにギターディストーションをかなり深くかけます。

ズバァーンと相当深く潰します。かなり深くつぶしたので表拍に音が被ってしまいましたのでリヴァーブ成分だけを別トラックに分離し、そちらに例のVegeance Sidechainをかけて表拍との被りを削ります。 (※最終的にこの音は強烈過ぎて、マスタリングの際に相当音量を下げました。)

さて、ここまできてやっとこんな具合になりました。

大スネア・クローズハイハット・オープンハイハット・シェイカー

Lesson 8までに作った音を全部足してみましょう

さぁ、大分「らしく」なってきました。次は低域とブレイクビーツです。

自分語り150 - How to make a "STRAIGHT" lesson 7

次にリズムループです。これが入ると断然「らしく」なってきますね。


VENGEANCE Essential Club Sounds 2

使い倒してるやんけ!使い倒してます。まだまだ出てきますよ。さて、適当にループフォルダから野生の感でトランスのリズムループになるっぽい音を探してきます。残念ながらそれに見合ったループにはキックや低域が入っていました。まぁループ集なんだかあったって当然ですよね。ですが、私はキックは自分で用意する派なのでここはあえて消します。まずさっきのWaves Qで一番肝心のキックの部分を消します。


Waves Q


しかし下全部を切ってはグルーヴ感がありません。ようはキックと被らなければいいのです。はい、ここで登場です「SideChain」。




SIDECHAIN





サイドチェーンとはどのような音でしょうか。私の楽曲でメインフレーズがガッツリ100%サイドチェーンで組まれている楽曲があるのでそれで説明致しましょう。

DJ TECHNORCH - SCHRANZ X メインフレーズ 処理前

DJ TECHNORCH SCHRANZ X サイドチェーン処理後

実際の楽曲
DJ TECHNORCH - Schranz X (Radio Edit) by DJ TECHNORCH


元々は-∞dB〜0dBという限りある音域の中で出来る限りの音圧を出そうと、ある音を放り込んだら同じ音域にある他の音が引っ込むというシステムだったのですが、ある楽曲をきっかけにこの手法が世界的な普及を見せました。

この手法でヒーローとなったBenny Benassiは他人の名曲をこの手法で潰しただけの「Re-saction」までも大ヒットさせたりと一躍時の人となりました。元は他の音が放り込まれたら他の音が引っ込むという手法なのに、なんだかみんなめんどくさくなって放りこむ元の音はなんでもいいから仮音にして、引っ込んだ音だけを使うようになりました。日本でもPerfumeとかで沢山聴けますよねこの手法。

そこで目を離さないのがさすがVENGEANCE

引っ込んだ音だけを自動的に生成するプラグイン「マルチバンドサイドチェーン」をリリースしました。もはや放りこむ原音は存在しません。抜けた音だけが出てきます。なんて便利!

ということでVENGEANCEのキック付きループの最低域部分をEQでカットし、キックのアタック部分をVENGEANCE SIDECHAINでカットしました。

出来上がりループ

微妙にバックがぶぉんぶぉんいってるのがわかりますね。さぁまだキックとハイループとシンバルしか出来てない、先が長いですね。ちゃっちゃと行きましょう、次!

自分語り149 - How to make a "STRAIGHT" lesson 6

さぁ、サクサクいきましょう。まずハイハットとボムエフェクトが欲しいので再びVENGEANCEを引っ張り出します。


VENGEANCE Essential Club Sounds 2

のCymbal Clashフォルダ、FX Kickフォルダからクラッシュシンバルとボムエフェクト(どぉーん)を持ってきます。 この時重要なのはクラッシュシンバルに残響感が欲しいのでクラッシュシンバルを二重に用意してAbleton Live Ping Pong DelayをWet 100%でかけること。



同じものが二つ並ぶが片方が100%エフェクト音。Ableton Live Ping Pong Delayを100%でかけることにより原音と被らなくなる。ちなみに画像のフィードバック90%はやりすぎ

また、シンバルとボムエフェクトの低域がキックと被るのでWaves QというEQで低音をカットします。

次にシンバル原音の減衰が短すぎるのでWaves TrueVerbでもう少し伸ばします。


Waves Trueverb

はい、出来上がりました、どしぃーん。

自分語り148 - How to make a "STRAIGHT" lesson 5

という訳でまずLesson 4の「全リズムON」を目指して音を重ねて行きましょう。

STRAIGHT 全リズムON

まずキックをサンプリングCDから拾ってきましょう。クラブサウンドのサンプリングCDと言ったら何といってもまずはVENGEANCEです。


VENGEANCE ESSENTIAL CLUB SOUNDS

VENGEANCEはクラブミュージック界におけるサンプリングライブラリ圧倒的シェア1位を誇るサンプリング・パッチライブラリーカンパニーです。とりあえずVENGEANCEを一通り全部持っている人もいるぐらい確かなる音がなりますが、全部を全部VENGEANCEで揃えると"THE BEST OF CLUB SOUNDS EVER!!"みたいなうっかりした水着ギャルがジャケのCDに入ってる「如何にも」な曲と見分けがつかなくなる諸刃の剣です。

※参考 トランスの作り方 2ch DTM@Wiki - サンプリングCD


VENGEANCE Producer Suite Metrum

今回はそんなうっかりしたVENGEANCEライブラリのキックだけをVSTiとしてかき集めた便利プラグインMETRUMを使ってキックをかき集めます。ライブラリにはキックのアタック・ボディ・ディケイ等を分解した状態で収録されていますので自分の希望にあった音になるまで組み合わせて試してみましょう。

ここではメインのキックとなる真のあるキック、ハイハットの役割も果たす裏打ちピッチ高めのキック、一番後ろに入り込んであまり主張しないキックを三つ作りました。ここでC3で一つづつMIDIをうってキックを吐き出し即WAV化し、MIDIを廃棄します。さようなら。私のMIDI嫌いはこういうところで現れますね。なんか不安じゃないですかMIDIのままって...


Ableton Live 標準搭載サンプラー Ableton Impulse

こうして作ったMIDIをAbleton Impulseという簡易サンプラーに押し込み、次のように配置します。勿論即WAV化してMIDIを廃棄します。

イマイチパンチがないのでコンプレッサーで音圧を上げます。ちなみにAbleton Live標準コンプレッサーは個性的過ぎて使えませんので無難にWaves C1とかを使いましょう。

こうして楽曲の基礎となるキック部分が完成しました。

STRAIGHT キックのみ

ちなみにこのキックの打ち込みにもお手本があります。有名なUnderworld / Born Slippyです。かの楽曲はよく聴くと左右で違うキックが違う配置で鳴っているのですね。今回はそれを真似てみました。というかテックダンスはこういう風にキックで推すのが多いので業界を真似てみました。

Underworld / Bornw Slippy LR分離聴き


さて、問題です。こんなキックを作るまでに一体何円かかっているでしょうか?Ableton Live 4万5千円、Vengeance Metrum 2万円、Waves Native Power Pack 6万円、占めて12万5千円掛かっております。これでまだキックしか出来てないんですからDTMは正気の沙汰ではありませんね。それでは段々リズムを足していきましょう。

自分語り147 - How to make a "STRAIGHT" lesson 4

こうして極めて有り難い見本を参考に私なりに弾きだした最終的な楽曲構成は以下のようなものです。フルレングスバージョンを持ってない方は今直ぐamazon
, iTunes, beatportのどれかで購入して検証して見てください(テキスト代みたいなもんです!)。実際このように配置されています。配置の主だった理由は以下のようなものです。

1. TECH DANCEとして利用価値があるように典型的な頭と尾を付けたい
2. サブフレーズは引き立て役であり、できるだけ主張させたくない
3. メインフレーズに入る前におもいっきりサブフレーズを発信させたい
4. リズム隊にシュランツの要素を混ぜるのでリズム隊を長く取りたい
5. メインフレーズを出来るだけダイナミックに90's RAVEのようなど派手さが欲しい
6. サブメインフレーズはメインフレーズの音階をそのまま使用し、一度も展開を止めないまま64小節進行させたい


自分語り146 - How to make a "STRAIGHT" lesson 3

それでは本格的にレッスンをスタートします。まず順を追って一からSTRAIGHTを作曲していきましょう。


まず市販の曲を見本として一番上に貼りましょう

なんですか?格好つけちゃいけませんよ?みんな絶対やってるはずですよコレ。まずは見本を貼る、学ぶとは真似るということなのです!真面目な話、これ本当に重要なので、竹熊健太郎×相原コージ先生の名著「サルでも描けるまんが教室」から引用しましょう。


ありがとう竹熊先生!

先日も言いましたが最近同人音楽についてのドキュメンタリー映画の撮影を行いました。そこで私の作曲風景を撮影するというシーンがあったのですが、一番上に「見本」というトラックがあることを見てドキュメンタリストが深く胸をなで下ろしていました。「なんだ、みんなやってることは一緒なんですねw」

そうです。音韻音楽家は言われてもいないのに日々好きな楽曲の耳コピをして構造分析をし、音響音楽家は言われてもいないのに日々好きな楽曲のスペクトラム分解に勤しんでいるのです。時には自分の楽曲のミックスダウンが崩壊していないか確認するために、見本曲と自分の曲を交互に鳴らしてみたり、耳がバカになって聴覚が宛にならなくなった場合はスペクトラムアナライザを見比べてミックスバランスを確認したりします。映画作家は黒澤明のカット割り分析を行い、イラストレーターはポージングドールを目の前に置いてスケッチをしてみせたりします。

では一番最初に見本を貼り付ける場合何をするのか、ここでは楽曲進行をお手本にさせて頂きます。今回の場合、Hellhouse Recordings勢に強烈な影響を受けているためYOJI, Remo-Con, Night Liberatorを参考にさせて頂きました。ここでは露骨に影響を受けている部分を確認しましょう。

YOJI & ROMEO - Six Hours オープニング

DJ TECHNORCH - STRAIGHT オープニング

TECH DANCE定番のスターティングですね。Night Liberator氏もYOJI氏から強烈な影響を受けているためかほぼ全曲この構成から入ります。

YOJI & ROMEO - Six Hours 始発ブリッジ

DJ TECHNORCH - STRAIGHT 始発ブリッジ

キックオンリーからリズム隊の入るまでの領域です。ちなみにここでリズム隊まで模倣すると一般的に「盗作」の部類に入ります。ここで再び竹熊先生

そうなのです。まず学ぶことなのです。しかし大丈夫!あなたが!私が!どんなに一生懸命真似したところで我々はYOJI BIOMEHANIKAにはなれない!やれるものならやってみろです。どんなに一生懸命真似したところで私達は芸術という病気を持っているため、どうしても超自我が入り込みます。一生懸命真似しているつもりなのに気がつくとまるで違うものになっているおり超自我が入り込んでいるものなのです。

ちなみに「T99 / ANASTHASIA」をお手本に完コピしようとしたところ「DJ TECHNORCH / 極楽鳥 (OIdskool Mix)」が出来上がりました。どうですか?盗作ですか?これでもかというぐらい嫌になるほど超自我が入り込んでしまっています。そんなものです。大丈夫です!だから安心してパクって下さい。私達は絶対に完コピ出来ない超自我を持っているのだから。これは島本和彦先生の「吼えよペン」の新人指導にも出てきます。「君の好きな作品はなんだい?」「ポケモンです!」「じゃあそれを!完コピしなさい!大丈夫、最終的に全然違うものになるから!」(※例外的にとあるアーティストの作風を完コピ出来る悟りを開いた人間が世の中には存在します。私達芸術という病魔を抱えた人間は何故そんな人間が創作活動をしているのかさっぱりわかりませんが確実に存在します。)わかってるんですよそんなことは、完コピした方が売れるなんて最初からわかってるんですよ!でも何故か私達は芸術という病魔を抱えているからそれが出来ないんです!


竹熊先生は何でもおみとおし


Zombie Nation - Kernkraft 400

YOJI & ROMEO - Six Hours シンセ入り

DJ TECHNORCH - STRAIGHT シンセ入り

影響が合体しました。これを学習といいます(?)さて次はNight Liberator、

Night Liberator - Concentrate ブレイク

DJ TECHNORCH - STRAIGHT ブレイク

DJ TECHNORCH - GOTHIC SYSTEM 2005 (Radio Edit) by DJ TECHNORCH

ブレイクの作り方は発表一作目からちっとも変わっていませんね。ですが、Night Liberatorの影響が相当強く伺えます。カッコいいなぁコンセントレイト。という訳で今回はキックを置く前の段階、楽曲構成を如何に作るかというところから始まりました。結論から言うと見本を真似ましょう。これはゴシックシステムのころから変わっていません。当時は DAWがなかったので指で折って小節数をカウントしていました。とりあえず大好きな曲を上に並べて、どういう方向性で行くか決めてから頑張りましょう。大丈夫、あなたに芸術家としての自我があるならば必ずや

これが

こうなるぐらい激変します
DJ TECHNORCH - BOSS ON PARADE (Radio Edit) by DJ TECHNORCH








自分語り145 - How to make a "STRAIGHT" lesson 2



STRAIGHT 最終構成

Startマーカーから始まってEndマーカーで終わる部分までが実際のSTRAIGHTです。それより後半、画面で言うと右半分は実際には使わずにお蔵入りになりました。


中身を展開してみるとこのように全てオーディオ化された状態で編集されています。最終段階で残っているMIDIファイルはゼロです。



音階情報として使われたMIDIは全部で3・4個、フレーズが決まった段階でオーディオ化されて無効化されていました。先に指で上のフレーズをひき、これ自体をレイヴスタブ化するためにオクターブ・コード情報を上乗せし、更に改変して下のフレーズを引き出しています。スケールとかわからないので並びは感です。これでこの楽曲の数少ないMIDI情報は終わりです。ではまずキック並べという一からスタートして行きましょう。

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